2011年12月2日金曜日

FOB FACTORY F1122 SKINNY(291日目)

FOB FACTORY F1122 SKINNY
穿き込み期間:2010.3.1~2010.12.17(291日目)
穿き込み時間:約3013時間
洗濯回数:1回

雪の降るある日の出来事です。
多くの凡人は「今日ばかりはバイクやめよ」と思うようなそんな日でした。
しかし、僕はライダーの中のライダー。
今日も我が愛しセピアに乗って通勤しました。

道路が凍っていることを気にすることもなく、セピアは元気に走ってくれました。
「さすがに俺のバイクだ」と思いました。

しかし、工事中の大きい交差点、道路が臨時的に鉄になっているところで、急に
タイヤがグリップ力を失い、左に曲がってる途中転倒してしまいました。
転倒する瞬間俺の体制はおそらく↓の方と互角だったかもしれない。

そう。その姿を真横で見ていた、一緒に左に曲がってたトラックの運転手さんは
親指を立てながらウィンクまでしてくれました。「お前、かっこよかったぞ!」
という気持ちは十分過ぎるほど伝わりました。俺も、それ相応のナイスポーズを決め、礼を言いました。

転倒したのにもかかわらず、セピアの心臓は強く動いていました。
まるでセピアに「おい!大丈夫かい?」と話かけられてるような気がしました。
もちろん俺だってライダー中のライダー。「人の心配するとこじゃねぇよ」と
言いながら、あたかも何も起こらなかったかのように、続けて左に曲がりました。

しかし、大きい交差点での転倒だったので、ものすごい多くの視線が感じられます。
そう。彼らは俺のハングオンに感動したのです!

中には事業で失敗してしまったお父さんもいれば、夫婦喧嘩で家出しちゃったお母さんも、
3回目の受験で失敗した浪人も、MOTO GPの選手を夢見てるガキも、じゃじゃ麺の配達経歴30年目のベテランのライダーも、アニメオタクも、少女時代オタクも、軍人のくせに桂をかぶって誤魔化そうとしてるやつなどなど。いろんな人がいたんですが、気持ちは一緒だったようです。
その人々は皆俺のハングオンに感動し、拍手をしてくれたり、親指を立ててくれたり、
手を振ってくれたり、中には感動の余り泣きながら鼻水までたらしてる人もいました。

俺は徐行しながら大きく左手を振ってあげました。「貴方は正真正銘なライダーです!」
という声が聞こえるようでした。「いつか貴方のような立派なライダーになりたいです!」という
ガキの声も聞こえるようでした。そればかりか、「貴方のハングオンに勇気をもらいました。
今度の受験は頑張れそうです!」という声も聞こえるようでした。そう。俺は転倒したけど大丈夫なのです。みんなに勇気と希望、夢を与えたのならそれでいいと思いました。

俺の後ろからついてきたおじさんの「ほーー。あの若造すげぇーなー」と言う声は今でも
忘れられない。




↑ 転倒したバイクはスズキセピアです。後期AJタイプですかね。
エンジンはスズキアドレスv125が載せ替えられています。


 ↑リーバイス47501-0188とか55501-0188のような
格好いいスライディングフィニッシュを期待したんですが、
現実はオシリにあざ二つ。
  




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